爪や手の乾燥対策

全身の乾燥対策や指先の保湿にも。よく使われているキャリアオイル15種類。

こんにちは!ヒスイミイツメ製作所です。

この記事では化粧品やアロマトリートメント等で使われることが多いキャリアオイルについて具体的にピックアップしていきます。

指先の保湿にかかせないキューティクルオイル(ネイルオイル)にも含まれているものもありますので、

これをご覧のかたの日々の保湿の選択肢として役立てるとよいなぁと思います。

「爪育をサポートするネイル専用オイルを使いたい!」というかたは、もちろんネイル専用品がおすすめなのですが、

爪育というより、指先から肘や膝のケアはもちろん顔までトータルで使えるオイルを探しているかたは参考にしてくださいね。

《爪育サポートに強いネイル専用品》についてだけ知りたいかたは、リンク先の記事で紹介しています。

《オイルの酸化や分類》についてはリンク先の記事で深掘りしていますが、ざっくり言うと

飽和脂肪酸 ⇒ 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)⇒ 多価不飽和脂肪酸(リノール酸など)の順に酸化しやすいので、

すぐに使い切れない場合は、多価不飽和脂肪酸が少ないものを選ぶのがおすすめです。

精製ホホバオイル

全ての肌質

  • 油脂ではなくロウに分類される
  • 不飽和脂肪酸と不飽和アルコールとの化合物
  • とても酸化しにくい

ホホバの実から作られる。サラリとした使い心地でべたつかず、肌の水分をキープしてくれます。精製してあるので低刺激。無色透明で香りもほぼ無い。酸化しにくく長期間保存しやすい。アトピー肌や敏感肌など肌の弱い方や、ニキビが不安だけどオイルを使いたい人にもおすすめ。エステサロンやベビーマッサージでも使われます。

未精製ホホバオイル

全ての肌質

  • 油脂ではなくロウに分類される
  • 不飽和脂肪酸と不飽和アルコールとの化合物
  • 酸化しにくい

ゴールデンホホバオイルとも言われる。精製ホホバオイルよりビタミンやミネラルなど栄養が豊富。透明な金色のオイルで、ホホバの実の香りが残っているものも。肌なじみが良くサラリとしていながら潤いキープしてくれます。皮脂バランスを調整してくれるので、オイリー肌やニキビ肌にも。精製ホホバオイルには劣るが酸化しにくい。

スクワランオイル

敏感肌にも

  • 不飽和脂肪酸(スクワレン)が元
  • スクワレンに水素添加したもの

人の皮脂にも含まれるスクワレンという成分に水素添加して酸化安定性を高めたもの。伸びがよくサラリとした使い心地ながら、乾燥などの外部刺激から肌を守ってくれる。低刺激で安全とされ敏感肌のかたにもオススメ。動物性のスクワラン(鮫の肝油)が一般的だが、オリーブの実などを原料とした植物性のスクワランもある。植物に含まれるスクワレンは微量なので植物性スクワランは一般的なものより高価。

アルガンオイル

乾燥肌・おとな肌

  • 飽和脂肪酸10%以上
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)40%以上
  •  〃    (リノール酸)30%以上

アルガニサスピノザ核油とも言われる。モロッコに生息するカテツ科の植物、アルガンの木の種子から搾油する。100㎏の種子からわずか数リットル程度しか採取できず、また その抽出にも手間やコストがかかることから、とても希少。酸化しやすいリノール酸を多く含むが、オリーブオイルの2~4倍のトコフェロール(ビタミンE)が含まれているので一定の酸化安定性があると言われる。リノール酸のエモリエント効果が水分の蒸発を抑えつつ、浸透性が高いのでオリーブオイルよりべたつかず、しっとり保湿してくれます。

マカダミアナッツオイル

乾燥肌・おとな肌

  • 飽和脂肪酸10%以上
  • 不飽和脂肪酸(パルミトレイン酸)20%以上
  •   〃   (オレイン酸)50%以上

パルミトレイン酸という一価不飽和脂肪酸が約20%含まれています。このパルミトレイン酸は赤ちゃんの肌に多い成分で30歳を過ぎるあたりから分泌量が減少していってしまいます。子供の肌にハリがあるのはこの成分が大人より多いから、と考えられています。マカダミアナッツオイルは肌への浸透性が高く、しっとり柔らかくしてくれます。オレイン酸が約50%以上と多く、リノール酸は数パーセントしか含まれていないためオリーブオイル等と比較すると酸化しにくく、香りも無いの扱いやすい。乾燥肌はもちろん年齢肌のケアにもおすすめ。

アーモンドオイル(スイート)

乾燥肌にも

  • 飽和脂肪酸5%以上
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)60%以上
  •   〃   (リノール酸)20%以上

アーモンドの実から抽出されます。適度な粘性があり、すべりが良く滑らかな使い心地でエステやマッサージに人気。リノール酸は角質細胞間脂質であるセラミドの構成成分であることから肌なじみが良く、閉塞性があるので水分の蒸発を防ぎ高い保湿効果があります。ビタミンEやミネラルなど栄養豊富ですが、酸化しやすいため化粧品においては一般にトコフェロールなどの酸化防止剤やビタミンE含有量の多い植物油脂と一緒に使用される。

オリーブオイル

乾燥肌にも

  • 飽和脂肪酸10%以上
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)70%以上
  •   〃   (リノール酸)10%以上

オリーブの実の皮と種を除いた果肉から採油される。オレイン酸が70%以上と非常に豊富に含まれ、微量のトコフェロールやスクワレンも含まれている。リノール酸は約10%。食用のものは香りや風味があるが、美容用のものは精製されているのでオリーブ特有のにおいは少ない。肌の表面に薄い膜を作って水分の蒸発を防ぎ、潤いを保つ効果があります。皮膚の汚れを浮かす効果もある。安価なため化粧品に広く使われる。

グレープシードオイル

敏感肌・オイリー肌・乾燥肌にも

  • 飽和脂肪酸10%以上
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)20%以上
  •   〃   (リノール酸)60%以上

乾燥させたブドウの種から取れる精製オイル。リノール酸およそ60%、オレイン酸およそ20%。これだけ見ると酸化しやすそうなパーセンテージだが、ビタミンE(トコトリエノールなど)を豊富に含んでいるので一定の酸化安定性がある。サラリと軽めのテクスチャーで毛穴に詰まりにくいため、敏感肌やニキビ肌や混合肌など、ひろく扱いやすいオイルです。キャリアオイルの中では安価なため広く使われている。

アプリコットカーネルオイル

乾燥肌にも

  • 飽和脂肪酸10%未満
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)60%以上
  •   〃   (リノール酸)20%以上

別名、あんず核油・キョウニン油(杏仁油)。あんずの種子から搾油されるオイル。粘性が低くサラッとしている。皮膚の表面に膜をはることで水分の蒸散を防いで潤いを保ちます。化粧用としては一般にトコフェロールなどの酸化防止剤やビタミンE含有量の多い他の油脂と一緒に広く使用されることが多い。

アボカドオイル

乾燥肌・おとな肌にも

  • 飽和脂肪酸15%
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)65%
  •  〃    (リノール酸)15%

アボカドの実の皮と種を除いた果肉から採油される。未精製のものは濃い緑色だが、美容用に精製されたものは透明な薄黄色。ビタミンA・Eも含まれ栄養が豊富。エモリエント効果により皮膚の水分蒸発を抑え滑らかさを保ってくれます。リノール酸による浸透性も高く、肌をしっとり柔らかく整えてくれます。

ライスブランオイル

乾燥肌・おとな肌にも

  • 飽和脂肪酸15%以上
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)40%以上
  •   〃   (リノール酸)35%以上

精米で出る米ぬかや胚芽などから抽出され、こめ油・米胚芽油とも呼ばれるオイル。一般的なビタミンE(トコフェロール)の50倍の抗酸化パワーがあると言われるトコトリエノールが含まれている。抽出できる量が少ないので意外と希少。人の皮脂の40%を占めるオレイン酸を同程度ふくむため肌なじみが良く、エイジングケアにおすすめ。

セサミオイル

乾燥肌・おとな肌にも

  • 飽和脂肪酸15%未満
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)40%以上
  •   〃   (リノール酸)45%以上

食用のゴマ油は加熱してから搾油されているが、美容用のものはゴマを焙煎せずに生のまま搾油したもの。よって美容用のセサミオイルは、食用ゴマ油の香ばしいにおいはせず、ほぼ無臭です。ビタミンやミネラルが豊富で、保湿だけでなく血行をよくして体を温め、気持ちをリラックスさせる効果があるのでマッサージにもおすすめ。化粧品用としては酸化防止剤を添加されたり、トコフェロール含有の多い他の油脂と使われる。

サフラワーオイル(紅花油)

2種類あります。ベニバナは菊科の植物です。

ハイリノール種
  • 飽和脂肪酸10%未満
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)10%以上
  •   〃   (リノール酸)70%以上

リノール酸がおよそ70%以上のハイリノール種サフラワーオイルは、光や熱、空気で酸化しやすい。が、化粧用においてはトコフェロールなどの酸化防止剤やトコフェロールの含有量の多い他の植物油脂と一緒に用いられる。

ハイオレック種
  • 飽和脂肪酸10%未満
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)70%以上
  •   〃   (リノール酸)10%以上

オレイン酸が70%以上のものはリノール酸が多いものよりは酸化しにくい。オレイン酸が多いベニバナは品種改良で作られたもので、ハイオレイックサフラワーと呼ばれる。人間の皮脂にはオレイン酸が約40%ふくまれる。

キャスターオイル(ひまし油)

超乾燥対策

  • 不飽和脂肪酸(リシノール酸)85%以上

はちみつの様な粘性のあるトロッとしたテクスチャー。トウダイグサ科のトウゴマの種子から作られる植物油です。保湿力が高く栄養豊富なので、とてもしっとりさせたいさせたい人に向いている。エドガーケイシー療法で用いられることで有名。

精製ココナッツオイル

全ての肌質

  • 飽和脂肪酸90%以上
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸)10%未満

精製ココナッツオイルとは不純物を取り除いたもの。ココナッツの香りも少なく、一部、水素添加されているものもある。

まとめ

長くなりましたが、ここまで読んでくださったかたお疲れさまでした^^笑

今まで学んだテキストやノートを掘り出してきて頑張ってまとめましたので、参考にしていただければ幸いですー!

ちなみに「植物性だから安心!無添加だから安心!」と100%言い切れるものではなく、その植物自体にアレルギーがあったり、体調によって合わない場合もあるかもしれません。

心配な方は腕内側など皮膚の柔らかい部分にでバッチテスト(アレルギーテスト)をしてからお使いくださいね^^なにか異常があったらお医者様にご相談を♪

なお効果は個人差があり複合的な影響もあるものですので、効果・効能を保証するものではありません。実際に使用される場合はご自身の判断でご使用ください。

わたし自身はスクワランオイルが好きですよ。ではでは( ´ ▽ ` )ノ

ABOUT ME
ヒスイミツメ製作所の中の人
ネイル歴14年目・プライベートサロン歴9年目。パソコン・お絵描き・カフェ巡りが好きなアラフォーネイリスト。見た目の印象より中身はおっとりした性格と言われます(笑)。オトナかわいいカジュアルなデザイン、ダメージを最小限にジェルネイルを続ける長持ちフィルイン施術が得意。 >>詳しくはこちら<<
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